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サンプル公開:クリスティアン・アルザッティ「ジョンソン博士の猫(Dr. Johnson’s Cat)」

「6/0」サンプル試し読み。最後は、英語原作の作品です。

クリスティアン・アルザッティさんの「ジョンソン博士の猫(Dr. Johnson’s Cat)」は、18世紀のイギリスに実在する人物を題材にしたショートストーリー。

歴史の一場面をコミカルに描いた力作、ぜひ作家本人のコメントと共にお楽しみ下さい。(試し読みは日本語翻訳のみ、冊子では英・日両方お楽しみ頂けます)

 

 

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クリスティアン・アルザッティ「ジョンソン博士の猫(Dr. Johnson’s Cat)」
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※見開き、最初の6ページ(タイトル、イラスト+本文1ページ目、本文2−3ページ目)

 

◇「ジョンソン博士の猫(Dr.Johnson’s Cat)」 クリスティアン アルザッティ(Cristian Alzati)

サミュエル・ジョンソン博士は、初の包括的な英語辞書の著者として知られる人物です。そして、飼っていた猫のホッジを可愛がっていたことでも有名です。ホッジと博士の仲はあまりに有名で、今も博士の家のあったロンドンのガウ広場には、ホッジの銅像が立っているくらいです。

ジョンソン博士の著作のファンだったこと、また、私たちが当たり前のように親しんでいる”文学”というものの存在しない世界を寓話として描いてみたい……という思いをずっと持っていました。「猫語というひとつの言語による新しい世界」という発想は、昨今広がりつつあるグローバリズムと、それが文化や伝統に与える影響を比喩的に表現しています。

こんな不思議な状況にもかかわらず、我らがジョンソンは、猫の肉球による文字がすべての文化を統合できる!という信念を持てるほどの、楽観的な人物だったりします。そう簡単に、事は運ぶのでしょうか。どうぞ博士の冒険をお楽しみ下さい!

 

クリスティアン・アルザッティ「ジョンソン博士の猫(Dr. Johnson’s Cat)」
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※見開き、最初の6ページ(タイトル、イラスト+本文1ページ目、本文2−3ページ目)

サンプル公開:太田衣緒「ジョージア」

小さな物語集「6/0 – 六つの無限空間」のサンプルページ公開、第五弾。
古川さん、根津さんに続き、舞台のために文章を書いていらっしゃる太田衣緒さんの作品です。

作品が各方面で高い評価を受け、数々の戯曲賞を受賞されていらっしゃる太田さん。今回の作品は、「善良な戦士」というお芝居の1シーンを切り取ったもの、とのことです。淡々と進んでいく主人公たちの会話の中にも、夏の夕暮れの空気感や、小さな心の動きが繊細ににじみ出ていて、ついついその世界に入り込んでしまいます。

こちらもぜひ、作家のコメントとともに、ぜひお楽しみ下さい。

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太田衣緒「ジョージア」
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※見開き、最初の6ページ(タイトル、イラスト+本文1ページ目、本文2−3ページ目)

◇「ジョージア」 太田衣緒

恥ずかしながら、「ZINE」という言葉を初めて聞いた。
たなかさんから説明や見本を見せて頂いたけれど、ハッキリ言って出来上がった物を見るまで謎に包まれている。
ですから、私自身、完成をとても楽しみにしています。

今回書かせて頂いた物語は、数年前に上演した「善良な戦士」という芝居のある部分を書き直し、再構築したものです。
芝居の中で缶コーヒーを飲んでいるのですが、
そう言えば、「差し入れ何が良い?」と聞かれ、「ジョージアの無糖と微糖と加糖をケースでお願いします」と言った。
私の調べが甘かったのかもしれないが、当時、無糖と微糖と加糖の三拍子が揃っているのはジョージアだけだったから。
そして稽古から本番まで、毎日ジョージアを飲んでいた。
何故か演出の私まで。

太田衣緒「ジョージア」
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サンプル公開:たなか鮎子「閉館十五分前」 

小さな物語集「6/0 – 六つの無限空間」のサンプルページ公開、第四弾をお届けします。

本誌のカバー&本文イラストレーションも手がけた、たなか鮎子さんの作品。絵本作家としても活動していらっしゃるたなかさんですが、今回は「子どもの本」とは違ったテリトリーに挑戦。三話の根津さんと同じく、初の書き下ろし短編小説です。

閉館前の図書館の一室での不思議な出会い。主人公は、生まれ変わった恋人の姿に何を見るのでしょうか。

作家のコメントとともに、ぜひお楽しみ下さい。

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たなか鮎子「閉館十五分前」
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※見開き、最初の6ページ(タイトル、イラスト+本文1ページ目、本文2−3ページ目)

◇「閉館十五分前」 たなか鮎子

図書館という場所が好きで、見かけると入ってしまいます。人間の思念や想像力が遊んでいる空間にいるのが、好きだからかもしれません。

今住んでいるベルリンには、ヴィム・ヴェンダースの映画「ベルリン天使の詩」に出てきた州立図書館があるのですが、初めて中に入った時、そのまま年会員登録してしまいました。

図書館にたくさんの天使を登場させたヴェンダース監督の気持ち、よくわかります。どちらも人間の思念が作り出した存在だからでしょうか、相性が良いのです。

絵の力を借りずにお話を書いたのは初めてでしたが、人の心の空間のドアを、コンコン、と直接たたくことができるのが、文章表現のすばらしいところなのだな、としみじみ実感しました。
つたないながらも、言葉の力を借りながら、図書館の書庫のようなひそかな空間を覗くような感覚をこれからも書いていきたいと思っています。

たなか鮎子「閉館十五分前」
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サンプル公開:根津弥生「カフェバー伝書鳩」 

小さな物語集「6/0 – 六つの無限空間」のサンプルページ公開、第三弾です。
二話目の古川さんに続き、長年舞台の世界で役者として活動してこられた根津さんの、初の書き下ろし短編小説です。

不思議な空間で次々展開する小さな人間ドラマと、それを淡々とした目で眺めていた主人公自身の心の葛藤。舞台という空間を知り尽くしたクリエイター独特のユニークで斬新な視点を、お楽しみ下さい。

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「カフェバー伝書鳩」 根津弥生
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※見開き、最初の6ページ(タイトル、イラスト+本文1ページ目、本文2−3ページ目)

根津さんの寄せてくださったメッセージはこちら。

「カフェバー伝書鳩」 根津弥生

小説を書きました。
人に読んでもらうことを前提として書いたのは、初めて。

それはまだいいとして、活躍中の作家の皆さんと肩を並べての一冊になった。
印刷はすでに完了。間もなく届くようだ。
とても恐ろしい。
どう形容していいのか分からない未知の種類と規模の恐怖、に襲われています。


「カフェバー伝書鳩」 根津弥生

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サンプル公開:古川大輔「海の底から、さようなら」

小さな物語集「6/0 – 六つの無限空間」のサンプルページ公開。
二話目は、東日本大震災を題材にした書き下ろしの戯曲です。

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古川大輔「海の底から、さようなら」
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※見開き、最初の6ページ(タイトル、イラスト+本文1ページ目、本文2−3ページ目)

この物語の作家・古川大輔さんは、劇団「机上風景」の主宰として、心に強い印象を残す物語を数多く作ってこられました。今回の作品も、海の底からメッセージを送る主人公の静かなモノローグが、心を打ちます。

古川さんの寄せてくださったメッセージはこちら。

◇「海の底から、さようなら」 古川大輔

東日本大震災で亡くなられた方々へ。この戯曲がほんの少しでも弔いになれば幸いです。

古川大輔「海の底から、さようなら」
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※見開き、最初の6ページ(タイトル、イラスト+本文1ページ目、本文2−3ページ目)